NPO法人ソフトウェアテスト技術振興協会は、ソフトウェア品質向上に関する技術力の向上や普及活動を行うことで高度情報化社会に寄与するために以下の事業を行っています。
- ソフトウェアテストシンポジウム(JaSST)などの普及振興事業
- テスト技術者資格認定Japan Software Testing Qualifications Board (JSTQB)運営などの資格認定事業
- テストに関連する技術開発や技術力向上のための調査研究事業
- アジア圏との連携 (ASTA)や国際的なテスト・品質動向の調査支援などを行う国際連携事業
- 国内外各地域における勉強会の支援や講師派遣などの教育事業
- その他、ASTERの目的を達成するために必要と判断した特別事業
ソフトウェアテストシンポジウム:JaSST
JaSST(Japan Symposium on Software Testing)
- ソフトウェアのテスト・品質技術に関する国内最大のシンポジウムです。
- -組込み系セットメーカ、組込み系ソフトハウス、情報システム系SIer、情報システム系ソフトハウス、パッケージソフトウェア開発企業、情報システムユーザ企業、大学などソフトウェアに関わるあらゆる分野から技術者、管理者が参加しています。
- -欠席率が極めて低く、みなさん非常に熱心に聴講しているのが特徴です。
- 最新技術動向や大学での研究成果から企業での実践事例まで幅広い話題が発表されています。
- -企業の技術者の参加が多いため、様々な技術に関して現場に活用するための活発な議論が繰り広げられています。
- -ツールやメソドロジに関する、スポンサーとの情報交換も盛んにおこなわれています。
- 2003年に開始し、規模・地域ともに拡大を続けています。
- -東京が最大の規模であり、毎回、1700名にのぼる技術者が参加しています。
- -その他、関西、北海道、九州、四国、東海、新潟、東北、北陸など通年にわたり全国各地域で実施しています。
- - レビューを深耕する機会となるJaSST Reviewを東京にて実施しています。
- - 場所を問わずに参加できるJaSST Online、誰でも気軽にトークできるJaSST nanoを実施しています。
- 論文や発表資料をWebで公開しているのも特徴です。
JaSST(外部サイト)
テスト技術者資格認定:JSTQB
JSTQB(Japan Software Testing Qualifications Board)
- 日本における唯一の公的・非営利かつ国際的なソフトウェアテスト技術者資格認定の運営を行っています。
- -詳細なシラバスや用語集を無償で公開し、技術者の自主的な学習を促すことでテスト・品質技術の底上げに貢献しています。
- -日本各地(札幌、仙台、いわき、郡山、新潟、東京、名古屋、大阪、広島、松山、福岡、熊本、宮崎、那覇等)で試験を実施し、多くの技術者に受験機会を提供しています。
- 40ヶ国以上の国や地域が参加するISTQBのスキームにのっとっています。
- -ISTQBでは2002年より、全世界で20万人を超える技術者を資格認定しています。
- -各国団体は資格および教育・訓練組織認証について相互認証を行っていますので、日本で資格を取れば、全世界で通用する資格となります。
- 現在日本では基礎技術レベル(Foundation Level)および上級レベル(Advanced Level)の資格認定を行っています。
- 外部教育機関の認証(アクレディテーション)を行い、教育の裾野を広げると共に教育の質の確保にも留意しています。
- 2010年にはISTQB総会を日本で開催したのに合わせ、JSTQB カンファレンス in 2010「ISTQB world trend reports」を実施しました。
JSTQB(外部サイト)
テスト開発方法論:智美塾
智美塾
- テストアーキテクチャやテスト観点、テスト開発方法論といったモダンなテスト設計について議論を行っています。
智美塾
テストプロセス改善
テストプロセス改善技術研究会(Test Process Study group)
- テストプロセス改善技術研究会は、テストプロセス改善技術の普及推進を行うため、技術に関心があるメンバーで活動を開始しました。テストプロセス改善技術研究会は活動のアウトプットのひとつとして、テストプロセス改善技術の概要を解説するガイドを公開しました。
テストプロセス改善技術研究会(Test Process Study group)
バグのモデリング:バグシェルジュ
バグシェルジュ:Bugcierge
- ソフトウェアトラップ(バグを引き起こす成果物の特徴やパターン)に基づいたバグの分析手法やバグ分析に基づいた改善について議論を行っています。
バグシェルジュ:Bugcierge
レビュー体系化
- レビューの体系化やレビュー観点、レビュー設計などについて議論を行っています。
ゲームのテスト
- ゲーム領域におけるテストやQAについて、ISO/IEC/IEEE29119などを参考にしながら議論を行っています。
組込みソフトウェアにおける自動化・CI:組込みCI
- 主に車載領域を例に、組込みソフトウェアにおける自動テストやCIについて議論を行っています。
テストツールガイド改訂WG(Test Tool Guide Working Group)
- テストの自動化やテストツールの活用、テストツールの分類などについて議論を行っています。以前ASTERから発行した「ツールまるわかりガイド」の更新に向けて活動を進めています。
テストツールガイド改訂WG
テストエンジニアのスキル評価の実践方法の検討
Test.SSF
- テスト技術者のスキルについて、IVIAとASTERが共同で策定したTest.SSFや、IPAが取り組んでいるiコンピテンシディクショナリ、JSTQBやIVECといった資格認定制度を踏まえながら、議論を行っています。
Test.SSF
Wモデル
Wモデル研究会(W Model study group)
- シフトレフトやフロントローディング、Wモデルといったテストにおける知恵を開発上流にフィードバックして開発全体の質を高める技術について議論を行っています。
ソフトウェアテスト・品質保証の優れた論文表彰:善吾賞
- 善吾賞は、ソフトウェアの品質向上に寄与する学術的な論文を顕彰するために、学術雑誌や学術シンポジウム等で発表された日本語論文を対象にASTER善吾賞選考委員会が毎年選出するものです。JaSST Tokyoで表彰しています。
- 善吾賞受賞者へは受賞論文を海外で発表するための補助を行っています。
- 表彰論文については、「活動報告 -善吾賞」へ掲載しています
善吾賞
InSTA(International Workshop on Software Test Architecture)
InSTA(International Workshop on Software Test Architecture)
「ソフトウェアテストアーキテクチャに関する国際会議」
- InSTAとは、「テストアーキテクチャ」という概念を軸にテストの質を高める議論が必要だという思いから、テストアーキテクチャに関心を持つ研究者や実務家が世界中から集まり、テストアーキテクチャという概念について国際的に議論する場です。
- 2011年12月1日に広島にて、22nd annual International Symposium onSoftware Reliability Engineering (ISSRE 2011)(第22回IEEEソフトウェア信頼性工学国際シンポジウム)の併設ワークショップとして、初開催しました。
InSTA2015
InSTA2016
InSTA2017
InSTA2018
InSTA2019
InSTA2020
InSTA2021
InSTA2022
InSTA2023
ISO/IEC JTC1/SC7/WG26(ソフトウェアテストの国際規格策定)
- ソフトウェアテストの国際規格としてISO/IEC/IEEE29119ファミリ(含むISO/IEC33063、ISO/IEC20246)がISO/IEC JTC1/SC7/WG26で策定されています。ASTERはISO/IEC規格に対する議論を国内で取りまとめている情報処理学会情報規格調査会の賛助員として、WG26国内小委員会に委員を派遣し意見を提出するなどISO/IEC/IEEE29119ファミリの策定に貢献しています。
ASTA(Asia Software Testing Alliance)
- 日本・中国・韓国・マレーシア・ベトナムの5ヶ国で国際アライアンスを立ち上げました。
- テスト・品質技術に関する技術交流や人的交流によるアジア各国の自律的なソフトウェア品質の向上の支援を行っています。
- 定期的に技術交流会を行い、各国のシンポジウムに講師を相互派遣しています。
ASTA活動報告
各種教育・セミナー・勉強会支援
ASTER 技術セミナー
- 自治体主体のセミナー支援
ASTERのメンバが自治体主体のセミナーに対して、テスト技術の基礎について出前講座を行っています。今までに、札幌、新潟、大分で実施しています。
- ASTER会員主催の勉強会支援
ASTER会員が主催する各地域の教育活動(勉強会やセミナー等々)に関し、支援を行っています。
- テキスト作成支援と改訂
ソフトウェアテストの教育時に活用いただけるプレゼンテキスト「ASTERセミナー標準テキスト」を、2018年9月1日に公開しました。
ASTERセミナー標準テキスト
教育活動報告
テスト設計コンテスト
テスト設計コンテスト
- ソフトウェアテストの技術の普及と向上を目標に、テスト設計のコンテストを行っています。
- JaSST'11 Tokyoで実施したスキームを基に2012年度からは全国展開を図っています。
さらに2015年度からは、従来の一般クラス(OPENクラス)に加え、若年層をターゲットにしたU-30クラスを設けています。
テスト設計コンテスト
レジェンドアーカイブ
- これまでソフトウェアテスト技術の発展や世界で活躍してきた技術者の功績や知見、モチベーションやヒストリーをアーカイブし、後生に残す活動を行なっています。
先達となる技術者の講演会を開催するほか、その様子をビデオ撮影しビデオ共有サイトなどで広く公開します。
今後、下記活動を予定しています。
- -レジェンドによる講演会の開催
- -講演のビデオアーカイブ作成と公開