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2010年10月1日(金) 於 札幌市教育文化会館
今回のテーマは「ゲンバノチカラ」。実はJaSST'06 in Sapporoの頃から一貫したテーマとなっていたのを、今回表に出してみた、という。「現場の力は地元の力とニアリーイコールである」とも語っていたように地元の力(勉強会での取り組み)を現場の力にした中岫信氏による事例発表や、地元の勉強会コミュニティ「TEF道」によるワークショップなど、地元の若い世代による発表が非常に魅力的だった。「TEF道」で開発された、テスト分析・設計において利用者観点を取り入れる「スープカレー表」については、今後の発展に大いに期待したいと思う。基調講演は湯本剛氏。自分たちの力を最大限発揮するのに大事なこと(本当にやりたいこと・やるべきことをテスト戦略に反映し、テスト戦略をテスト設計へつなぐこと)という話で始まり、テスト戦略とは?という基本的な話から、テスト戦略立案の進め方という実践的な話まで、現場で実践してきたノウハウを凝縮した内容であった。また、細川宣啓氏の一般発表は現場で記録された欠陥をその後どう活用するか?を考えた取り組みを紹介。業界全体での取り組みを望みたいものであった。そして恒例となりつつあるライトニングトークスは、現場での小さな取り組み紹介等、身近で活用しやすい情報が満載であった。このように、全般を通して参加者が現場に取り入れやすい内容で、持ち帰るものは多かったと思う。
(記:坂 静香)