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2010年10月22日(金) 於 名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール)
2年目となった今回も開始前から多くの参加者で会場は埋め尽くされ、参加者の熱気が感じられた。
オープニングの挨拶で「変化(イノベーション)を起こすためには何らかの刺激が必要。時にはゆるく時にはハードに刺激を与えたい。」とあったように、今年は講演だけでなく、ポスター発表やSIGにより発表者と参加者および参加者同志の距離が近くなるプログラム構成により、刺激を得やすくなる工夫をしていたことが効果的だったと思う。
山本修一郎氏の基調講演は、独立検証確認(IV&V)の重要性やIEEE Std 1012-2004に基づく解説がメインとなっており、客観的な証拠を残すこと、要求の段階からテストを意識すること、更に運用も意識することの重要さを改めて学んだ。
午後は2つの特別講演があった。増田聡氏、瀧口健太郎氏による講演では、アジャイルテストの解説と、アジャイルテストの実践および自動化について試行した内容が紹介された。小林展英氏の講演では、車載電子制御システムの複雑化による不具合発生時における欠陥箇所想定の困難さを解決することを目指す取り組みとして、AUTOSARの定義を利用した開発プロセスが紹介された。いずれも発表内容だけでなく、新しい取り組みや試行をしてみるという姿勢にも学ぶところが大きいと感じた。
ポスター発表では発表者に対し気軽に質問や意見交換がしやすい点が魅力と感じた。
また、SIGは講演者や東海地区で活躍なさっている方々がオーナーとなり、10の多彩なテーマが用意された。どのテーマも興味深く、1つしか選べないことが惜しかった。参加者同志が発信しあえる場として多いに盛り上がり充実した時間を過ごせたことが嬉しかった。
(記:坂 静香)